こぐま会の3つの教育方針
1.「教科前基礎教育」という考え方
こぐま会の提唱する教科前基礎教育とは、
小学校入学以降に始まる教科学習を支える考え方の基礎を、
子どもたちの生活や遊びにテーマを求め、
発達段階にみあった内容と方法で指導しようというものです。
ですから、いまはやりの「早期教育」つまり、何でも早い方がいい - という考え方とは異なり、
その時期にふさわしい方法で、基礎体験を積み上げることをこぐま会では求めています。
2. 「事物教育」の実践
幼児期の教育方法の基本は、
事物に対する働きかけを、どこまで保障してあげられるかということに要約されます。
つめ込み主義の教育の一番の誤りは、
子どもたちの主体的な働きかけを最大限ひきだすのではなく、
どれだけ多くの情報や知識を注入するか、ということに教育全体が集中する点です。
こうして形式的な教え込みが、ひんぱんに行われることになります。
しかしそのような指導では、論理的な思考力が育つはずはありません。
こぐま会では、指導する内容にあわせ、
できる限り具体物を用いた授業を考えています。
3. 「対話教育」の実践
幼児期の子どもたちの教育では、
文字を読ませたり書かせたりする前に、
指示を聞いて問題を考えたり、考えたことを言語で説明したりすることを基本とします。
特にペーパーワークでは、
「できた - できない」で子どもの能力を判断しがちですが、
できても、できなくてもどのように考えたかを言語化させることによって、
子どもの思考のプロセスを把握し、適切なアドバイスをすることが必要です。
また、「言語を通して思考を育てる」ためには、
対話教育を実践することが、大変重要になってきます。
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